アラフォー主婦たまこの日記

アラフォー主婦の記録です

【雑記】流産した時の話

子どもを産まないと決めて約10ヶ月。

部屋を整理してたらエコー写真が出てきました。

5年前に一瞬だけ母親になれた話です。

 

2016年10月半ば

不正出血をし、慌てて産婦人科に行ったら妊娠5週目の診断を受けました。

丁度子どもを作ろうと始めたばっかりだった私達は大喜びでした。

その日からまだ早いのにマタニティ雑誌を買って楽しみしていました。

ベビちゃんって呼んでお腹に話かけていました。

妊婦にいいもの、悪いものを意識して食事をしたり、胸も膨らんできたのでマタニティブラを買いました。

職場ではほぼ同時期に妊娠した子がおり、2人で楽しみだねなんて情報交換しながら話していました。

そんな日が2週間ほど続いてました。

 

2016年10月24日夜。

再び不正出血。

茶色の血が出ていました。

慌てて産婦人科に連絡しました。

緊急性はないので明日の朝一に来てとの指示。

不安な夜を過ごしました。

 

2016年10月25日朝。

仕事を休んで夫と2人で産婦人科に直行。

エコーをみて先生の一言。

卵子が全く成長していないね。心拍もないし、流産しています。手術が必要です。』

頭が真っ白になりました。

『なんで?なんで?なんで?』の気持ちでいっぱい。

次の日に手術となりました。

夫には出社してもらい、泣きながら母親に電話しました。

その後はずっと狂ったように泣き続けました。

お腹の子がいなくなるまでのカウントダウンのようで手術の前までずっと泣きました。

自分の悲しい気持ちとホルモンバランスが壊れて涙が出ているような感じでした。

夜になって夫が必要なものを持って来てくれました。

少しだけ話して面会時間が終了。

夜は目が覚めては泣いて泣き疲れて寝ての繰り返しでした。

 

2016年10月26日

手術日当日。

夜に泣きすぎたのと汗をかいたので喉が少し痛い。

朝に夫が病院にきて顔を見たら涙が。

この人も本当に楽しみにしてたのだなという気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

麻酔をして意識朦朧としながら手術へ。

先生から『手術で取り出すものが全て出口付近まで流れてきているのできれいに取り出せますよ。赤ちゃんの最後の親孝行ですね。』と言われたのをなんとなく覚えてます。

この言葉を聞いてまた涙が出ました。

こんな親孝行するなら元気に生まれてきてほしかった。

手術後なぜか涙がでなくなってしまった。

身体の中の何かが出て行ってしまったような気がして悲しさより喪失感がありました。

 

手術後麻酔が切れたので帰宅。

絶対安静だったので寝てたら夫の様子がおかしい!?

子どもを失った悲しみとストレス、手術が終わった安心感で熱を出して倒れました。

動けない私、熱で倒れた夫。

頭も回らずその日は2人でベッドで横になり眠りました。

 

10月27日朝。

相変わらず絶対安静の私。

横の夫を見ると昨日より悪化してる!?

すぐそばに病院があったのでマンションの4階から担いで連れて行きました。

診断の結果ストレスによる熱と脱水症状。

点滴を打つ事になりました。

先生に私昨日手術で絶対安静なんですと伝えたらびっくりされました。

夫横のベッドを借りて点滴が終わるまで待機。

もうどうにもならないので実家の母親召喚。

もうこの日は流産の悲しみどころではなく、夫も死んでしまうかもという気持ちでいっぱいでした。

夫の点滴も終わり家に帰ったら、夫が無事だった安心感とここ2日の疲れがどっとでてきてそのまま爆睡しました。

夫よ優しいのはよくわかるけど、もう少ししっかりしておくれ...繊細すぎる。

 

爆睡したときに不思議な夢を見ました。

ベビちゃんが夢に出てきました。

『ごめん。慌てて元気な身体を忘れてお腹に行ってしまった。筋トレして元気な身体を持ってそっちに行くね。』

ダンベル持ち上げながら言ってました。

 

この夢をみてから涙を流す日もありましたが、少しずつ前を向いてベビちゃんが来る日を楽しみに過ごしていくようにしてきました。

 

ところで、いつまでベビちゃんは筋トレしてるんでしょうか。

ボディービルにもなるつもりなんでしょうか。

年齢的にももう妊娠できないし、不妊治療終了してしまったんだけどなぁ。

忘れっぽい所は私にそっくりです。